高速化したミニ四駆がまず最初にコースアウトし始める場所はレーンチェンジだ。
いくらブレーキをつけても吹っ飛んでしまうという場合、スラスト角を疑った方がいい。
スラスト角というのは、ローラーの角度の事。
フロントローラーは最初から数度くらい斜めになるようにバンパーに取り付けられる。
フロントのローラーのスラスト角がバンパーの破損やローラースペーサーの潰れなどによってフラット、もしくはマイナスになっている場合、ミニ四駆を下に押さえつけようとする力、いわゆるダウンフォースがなくなってしまうため、レーンチェンジ程度の緩やかな登り坂でもミサイルのように発射されてしまうようになる。
レーンチェンジ時のミニ四駆はほとんど接地してなく、ローラーで壁面の左右にぶつかりながら滑っているだけのような状態になっている。ミニ四駆底面のブレーキが効くのはレーンチェンジの入り口だけなので、高速化したらブレーキだけでは制御できなくなる。その時スラスト角でミニ四駆の動きを制御するのだ。
しかしスラスト角はコーナーでもミニ四駆を押さえつけるため、スピードダウンの原因になる。
自分のミニ四駆がレーンチェンジで吹っ飛ばないギリギリの角度が何度なのかを細かく確認しておくのも強くなるためには重要だ。
グレードアップ No.373 GP.373 ローラー角度調整プレートセット 15373
角度調整プレートというものがあるので、1度単位で細かく角度を調整することも可能。
ミニ四駆限定シリーズ HG 角度調整チップセット 94698
かつて、こういうのも販売されたが、現在は取り扱いしてない。ヤフオクか、たまにAmazonで出品されることもある。プラスチックの角度調整プレートでは強度的に不安がある人はこっちを何とか手に入れて使うようだ。
手作りに自信があるならFRPやカーボンの切れっ端を斜めに削って使うのも良い。ただ、1度単位で正確に角度をつけるのは難しいので、先に角度調整プレートで最適なスラスト角を割り出してからそれに合わせて削り出すのが良いと思う。
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