2015年8月3日月曜日

電池

単純な速さの半分はここが関係している。つまり速さの八割、九割がモーターと電池の組み合わせだけで決定すると考えておいて間違いない。その他の部品はその駆動力を効果的に伝えるためだけに存在している。

公式で使える購入可能な電池はタミヤ製の2種類だけ。

ミニ四駆を始めたらとりあえず家にある電池や、eneloopみたいなものを使うだろうが、本当に強くなりたいならさっさとタミヤ製のものを使うこと。


グレードアップパーツシリーズ No.420 GP.420 ニッケル水素電池 ネオチャンプ (2本)


バッテリー & 充電器シリーズ No.113 パワーチャンプ GT 55113

別段タミヤ製の電池が優れているからというわけではなく、大会で使える電池がそれしかないなら、他の電池での走りのデータはまったくの無意味ということだからだ。

そうはいっても、買ったほうがいい電池は充電池(ネオチャンプ)だけだ。アルカリ電池を買う必要はない。

アルカリは少しずつ電圧が下がるという電池の特性上、ミニ四駆には向いていない。充電池とアルカリ電池で全く同じセッティングのミニ四駆を走らせたら、最初は快調に飛ばしていたアルカリの方がすぐに充電池のミニ四駆に追い抜かれるだろう。

アルカリは使い捨てなので、まともなデータをとろうと考えたら、結果的に充電池よりも高くつく。

初めての大会であまり高速なセッティングだと吹っ飛ぶかもしれないという恐れがある時、セッティングを変えずに速度を落とすために少し垂らした(電池を減らした)アルカリを使うというようなやり方はいいかもしれないが、それ以外では速度的に不利にしかならない。

充電池に関しては、電池を育てるという表現がされることがあるが、とりあえず最初は温まった満充電、冷めた満充電、冷めて垂れた時、温かくて垂れた時にどうなるか、それを各モーターに関してデータ取るだけで良い。実際電池がコンディションによってどういう挙動を見せるかがわかってないと、育ったかどうかなんてわからない。同じようなコンディションでも、電圧の誤差や偶然が大きいので当てにならない。駆動音を聞き、実際に走らせる経験のほうが見よう見まねで電池を育てるよりも重要だ。

まず育つのは電池じゃなくて自分だと考えよう。

充電池を過充電すれば速くなるが、やり過ぎて公式大会の会場で爆発事故を起こしたバカがいて、そのせいで充電器の会場持ち込みが禁止になった。危険なので過充電は絶対にやらないこと。

ビス

一般的にミニ四駆でよく使われるネジは、普通のなべビス、両ネジシャフト、皿ビス、キャップスクリューの4種類がある。


グレードアップ No.232 GP.232 ミニ四駆ビスセットA 15232

30mm 20mm 15mmの3種類が3本ずつ入っている。


グレードアップ No.233 GP.233 ミニ四駆ビスセットB 15233

10mm 12mm 15mmの3種類が6本ずつ入っていて、ロックナットも2個入っている。


ミニ四駆限定シリーズ ステンンレス製 強化ビスセットC 94658

取り扱いが無いが、15mm 25mm 40mmのセット。各種、3本2本3本で入っている。


グレードアップパーツシリーズ No.407 GP.407 ビスセットD(40mmステンレスビス) 15407

40mmのビスが3本入っている。


AO-1024 2×38mm 両ネジ シャフト(4本)


グレードアップパーツシリーズ No.454 GP.454 2mm キャップスクリューセット (25mm・30mm) 15454

あとは、頭の平べったい、トラスビスと標準セットのローラーにつかう短い段付きビスもあるが、初期のセッティング以外にあまり使うことがないのでここでは除外する。


ミニ四駆 カスタマーサービスオリジナルパーツ AO-1025 2×5mmトラス丸ビス(10本)

この中で、皿ビスだけは普通には手に入らない。EVOシリーズという高価なセットがあり、それに入っているものがレギュレーションで認められている。

フロントバンパー下にカーボンやFRPを使った場合や、サイドマスダン、リヤブレーキのステー下に使用したいが、EVOシリーズ自体が貴重品なので限られた人しか使えない。

ステンレス製で2mm径、EVOシリーズについてくる4種類の長さ(10mm、12mm、25mm、30mm)のものであれば見分けがつかないのでわざわざ申告したりしなければ車検は通るようだ。


◆Crevice Gear◆ 2x10mm ステンレスビスセット


◆Crevice Gear◆ 2x12mm ステンレス皿ビスセット


◆Crevice Gear◆ 2x25mm ステンレス皿ビスセット


◆Crevice Gear◆ 2x30mm ステンレス皿ビスセット

皿ビスを使わずネジ頭が出る場合、コースを傷つける可能性や、スロープで引っかかり安定性を失うことがあるので、フロントアンダーガードやブレーキ用のスポンジを着用する。

両ネジシャフトや、キャップスクリューは、ネジ自体の強度が高く長いのでリヤローラーや、スタビライザーに使用される。

スラスト角(レーンチェンジ対策)

高速化したミニ四駆がまず最初にコースアウトし始める場所はレーンチェンジだ。

いくらブレーキをつけても吹っ飛んでしまうという場合、スラスト角を疑った方がいい。

スラスト角というのは、ローラーの角度の事。

フロントローラーは最初から数度くらい斜めになるようにバンパーに取り付けられる。

フロントのローラーのスラスト角がバンパーの破損やローラースペーサーの潰れなどによってフラット、もしくはマイナスになっている場合、ミニ四駆を下に押さえつけようとする力、いわゆるダウンフォースがなくなってしまうため、レーンチェンジ程度の緩やかな登り坂でもミサイルのように発射されてしまうようになる。

レーンチェンジ時のミニ四駆はほとんど接地してなく、ローラーで壁面の左右にぶつかりながら滑っているだけのような状態になっている。ミニ四駆底面のブレーキが効くのはレーンチェンジの入り口だけなので、高速化したらブレーキだけでは制御できなくなる。その時スラスト角でミニ四駆の動きを制御するのだ。

しかしスラスト角はコーナーでもミニ四駆を押さえつけるため、スピードダウンの原因になる。

自分のミニ四駆がレーンチェンジで吹っ飛ばないギリギリの角度が何度なのかを細かく確認しておくのも強くなるためには重要だ。


グレードアップ No.373 GP.373 ローラー角度調整プレートセット 15373

角度調整プレートというものがあるので、1度単位で細かく角度を調整することも可能。


ミニ四駆限定シリーズ HG 角度調整チップセット 94698

かつて、こういうのも販売されたが、現在は取り扱いしてない。ヤフオクか、たまにAmazonで出品されることもある。プラスチックの角度調整プレートでは強度的に不安がある人はこっちを何とか手に入れて使うようだ。

手作りに自信があるならFRPやカーボンの切れっ端を斜めに削って使うのも良い。ただ、1度単位で正確に角度をつけるのは難しいので、先に角度調整プレートで最適なスラスト角を割り出してからそれに合わせて削り出すのが良いと思う。

2015年8月2日日曜日

スタビライザー

マシンが傾いた時、コースアウトするのを防止する。

カーブの遠心力でタイヤが浮き、吹っ飛びそうになった時、コーナーにぶつかることで傾きを元に戻すのと、多少のブレーキ効果もある。ミニ四駆は速くなればなるほどコーナーで地面から浮き上がることが多くなるので、高速化した時、コースアウト対策として最も効果が期待できるパーツの一つ。

スタビはコーナーの壁に擦れるため、多少のブレーキ効果もあるので、なるべく摩擦の少ない材質のものを使うのが良い。どのくらい速度に影響があるか確認したければ、ブレーキを巻きつけるのがいい。急激にスピードが落ちるのが確認できるだろう。

とにかくスタビライザーは高速化したら絶対必要なパーツだ。

ちなみにフロントにアンダースタビをつければフロントガード、フロントブレーキの役目とほぼ同じになる。しかし接地面が小さいため、フロントガードやフロントブレーキほど失速せずに適度な失速と傾きの補正によってスロープの攻略に効果があると言われている。


グレードアップ No.391 GP.391 大径スタビヘッドセット (11mm/15mm) 15391

両ネジビスで強度もあり、使い勝手の良い長さ。とりあえずはこれを使用してみるのが良い。


グレードアップ No.59 GP.59 スタビライザーポールセット 15059

これは古くからあるパーツで、サイドに付ける用。安価なのはいいが、長さや強度的にも使い勝手があまり良くないのでとりあえずのお試し程度に考えた方が良い。


グレードアップパーツシリーズ No.454 GP.454 2mm キャップスクリューセット (25mm・30mm) 15454

スタビライザーをビスで作る場合、常にぶつかる場所に使用するので、硬度の高いキャップスクリューのようなビスを使うのが一般的。

2015年8月1日土曜日

ローラー

ローラーは9mmから11mm、13mm、17mm、19mmと様々な種類がある。

ミニ四駆は直線レーンでも微妙に左右に蛇行しながら走るので、ローラー外側の幅をレギュレーションギリギリの105mmに広げておく必要がある。前後共に105mmに近づくように同じ幅で広げる。前後で幅が違うと蛇行の際に振れ幅が大きくなってパワーロスが激しくなるためだ。

ローラー幅は直線走行、カーブの安定性の他に、マスダンパーを装着する場所にも影響する。

円形のマスダンパーは回転するため、ローラーと同じ機能を持たせることができる。そのため、前後のローラの中心を結んだ線より内側にマスダンパーの円がすべて収まっている必要があるが、四角いマスダンパーは回転しないので邪魔にならない場所ならどこでも装着可能。

ローラーに話を戻すと、基本的にゴムリング付きのローラーは減速して安定感を上げ、プラリングはコーナーに食いつかないため速度を上げ、オールアルミやベアリングなどの金属ローラーはその中間的な特性を持っているとされる。

小径になればなるほど回転数が上がるため、よく回るローラーにした方がいいので、脱脂が必須となるが、小径が活きるコースは基本的にレーンの継ぎ目に段差のすくない3レーンフラットコースだ。

大径のローラーに関しては5レーンコースの段差の衝撃を吸収して安定して走るのが第一の目的なので、高回転である必要性は小径に比べて高くない。それよりも安定した回転のほうが重要。走っている途中で520ベアリング内部のボールが破損して回りが悪くなるのは危険なので、脱脂する必要はない。脱脂しても低粘度のオイルをさすなどして、ベアリングの保護が必須となる。

また、ローラーはエッジが鋭いほど「食いつく」と言われ、レーンチェンジなどでコースアウトしにくくなるとされる。

9mm


グレードアップ No.403 GP.403 2段アルミローラーセット (9-8mm) 15403

2段ローラーは1mmサイズが違うローラーが一体型になって、スタビライザーのように傾いた車体を元に戻す働きがあるので安定性が高くなる。


ミニ4駆グレードアップパーツ No.291 ラジ4駆 ローラー用9mmボールベアリングセット

11mm


グレードアップ No.345 GP.345 ダンガンレーサー ローラー用 11mm ボールベアリングセット 15345

13mm


グレードアップ No.398 GP.398 2段アルミローラーセット (13-12mm) 15398


グレードアップパーツシリーズ No.418 GP.418 ゴムリング付2段アルミローラーセット (13-12mm)


グレードアップパーツシリーズ No.437 GP.437 13mm オールアルミベアリングローラー 15437


グレードアップパーツシリーズ No.475 GP.475 ミニ四駆ローラー用 13mm ボールベアリングセット II 15475

17mm


グレードアップ No.161 GP.161 17mmアルミベアリングローラー 15161


グレードアップパーツシリーズ No.449 GP.449 17mm プラリング付 アルミベアリングローラー 15449

19mm


グレードアップパーツシリーズ No.464 19mm オールアルミベアリングローラー 15464


グレードアップ No.251 GP.251 19mmプラリング付アルミベアリングローラー 15251


グレードアップパーツシリーズ No.426 GP.426 19mm プラリング付きアルミベアリングローラー (ディッシュタイプ) 15426


グレードアップ No.160 GP.160 19mmアルミベアリングローラー 15160

S2シャーシ搭載マシン

S2シャーシで現在Amazonで購入可能なミニ四駆を紹介。


レーサーミニ四駆シリーズ No.83 しろくまっこ (スーパーIIシャーシ) 18083


1/32 レーサーミニ四駆シリーズ No.64 テラスコーチャー RS (スーパーIIシャーシ) 18064


レーサーミニ四駆シリーズ No.82 ダイハツ コペン XMZ (スーパーIIシャーシ) 18082


ミニ四駆限定シリーズ 自由皇帝 (リバティエンペラー) プレミアム (スーパーIIシャーシ) 95027


ミニ四駆限定シリーズ シャイニングスコーピオン バイオレットバージョン (スーパーIIシャーシ) 95036


レーサーミニ四駆シリーズ No.69 ダッシュ1号・皇帝(エンペラー) プレミアム (スーパーIIシャーシ) 18069


フルカウルミニ四駆シリーズ No.34 ビクトリーマグナム プレミア (カーボンスーパーIIシャーシ) 19434


レーサーミニ四駆シリーズ No.79 ダイナストーム RS (スーパーIIシャーシ) 18079


1/32 フルカウルミニ四駆シリーズ No.31 マグナムセイバー プレミアム (スーパーIIシャーシ)


1/32 レーサーミニ四駆シリーズ No.65 スーパーアバンテ RS (スーパーIIシャーシ) 18065


レーサーミニ四駆シリーズ No.80 ベアホーク RS (スーパーIIシャーシ) 18080


レーサーミニ四駆シリーズ No.73 ダッシュ 0号 ホライゾン プレミアム (スーパーIIシャーシ) 18073


レーサーミニ四駆シリーズ No.74 ダッシュ X1・原始皇帝 プロトエンペラー プレミアム (スーパーIIシャーシ) 18074


1/32 フルカウルミニ四駆シリーズ No.32 ソニックセイバー プレミアム (スーパーIIシャーシ) 19432


フルカウルミニ四駆シリーズ No.39 ビークスパイダー プレミアム (スーパーIIシャーシ) 19439


ミニ四駆限定シリーズ アゼンテ プログレス (スーパーIIシャーシ) 94871


ミニ四駆限定シリーズ シャイニングスコーピオン プレミアム レッドバージョン (スーパーIIシャーシ) 94968


1/32 フルカウルミニ四駆シリーズ No.36 シャイニングスコーピオン プレミアム (スーパーIIシャーシ) 19436

ギヤ

ギヤ比に関しては、片軸は比率が多く、両軸は少ない。

片軸[3.5:1] [3.7:1] [4:1] [4.2:1] [5:1]

両軸[3.5:1] [3.7:1] [4:1]

この比率はモーターが何回転したらタイヤが一回転するかという比率。

比が大きいほうが軽くモーターへの負担が少なく、加速しやすく、スロープでトルクが出るようになる。その代わり最高速は低い。大きい比のギヤは立体コースで登りやジャンプが多い場合に有効。段切り替えのついた自転車で、軽い段なら坂道を登りやすいが、ペダルを踏む回数も増えるため平坦な道ではスピードがでないのと仕組みは同じ。

障害物のない平坦なコースであれば比率が低いギヤが有効。加速は低いが最高速が出るのでジャンプなどで速度がリセットされないコースならどんどん速くなる。これも自転車と一緒。

どんなコースでも超速ギヤ以外使わないという人もいるらしいが、超速一択というのはすぐにブレーキ、マスダン、ウェイトの調整くらいしかやることがなくなり、セッティングの幅が狭くなってしまう。

ある程度慣れてきたら「超速一択」というのはやめたほうが良い。

強くなりたいならモーター、タイヤとの相性、平坦か立体かでギヤ比を使い分ける柔軟性と能力が求められる。

片軸なら全てのギヤ比が揃った以下がお得なのでオススメ。(ただしSFM系は除く)ARシャーシと書いているがすべてS2で使用可能。


ARシャーシ セッティング ギヤセット